電力量計(メーター)
太陽光発電システムの電力量計とはどのような機器なのでしょうか?電力量計の種類やメリット・デメリットなどについて解説しています。
電力量計(メーター)とは
電力量計とは電気エネルギーの量を計測するための機器です。太陽光発電システムがない住宅には電力会社から購入した電気エネルギーの量を計測する「買電用電力計(買電メーター)」のみが設置されています。
電力量計は計量法という法律で設置が定められており、電力会社によって検定済みのものを設置しなければいけません。
太陽光発電システムを導入して余った電力を電力会社に売るためにには、「売電用電力計(売電メーター)」を設置しなければいけません。一般的に買電メーターと隣合わせで売電用メーターを設置することが多いです。

電力量計(メーター)の種類
太陽光発電システムを導入する場合は売電用と買電用のメーターを設置しなければいけませんが、基本的な中の構造は同じになっています。電力計に電気が流れるとその量に応じて中の円盤が回転し、表示値が増えていくしくみになっています。
太陽光発電システムで売電する場合の大切なポイントは、「逆回転防止」機能がついた電力計を設置しないといけないことです。
発電量が多い昼間は太陽光発電システムから電力会社側へ電気が流れます。この時に買電用のメーターが逆流してしまうと電力会社から購入した電力量を正確に計測することはできません。

反対に発電しない夜間は電力会社側から住宅内に電気が流れます。同様にこの時に売電用のメータが逆流してしまうと電力会社へ売った電力量を正確に計測することはできません。そのため逆回転防止機能が付いた電力計が必要になります。

電力量計(メーター)の選び方
新築時に太陽光発電システムを導入する場合は、売電用と買電用の電力計を1つのボックスにまとめることができます。スペースを取らずにすっきりできると言うメリットもありますが、売電用のメーターは太陽光発電システムの設置者が負担することになるので、一体型のボックスの費用については設置者が負担しなければいけないというデメリットもあります。
電力量計(メーター)のまとめ
- 流れた電気量を計測するための機器で、法律で設置が義務付けられている
- 太陽光発電システムを導入する場合は売電用と買電用の2種類を設置し、逆回転防止機能がついた電力計が必要となる