メリット9.いろいろな場所に設置できる
太陽光発電システムはいろいろな場所に設置できるというメリットがあります。土地の選び方や設置の工夫などについても解説しています。
いろいろな場所に設置できるメリット
太陽光発電システムは太陽の日が当たる場所であればどこでも設置することができます。日射量や気候などによって多少の違いが生まれますが、風力や地熱など他の発電システムに比べると地域的な格差があまり無いところが特徴です。
日射量が多い地域ほど発電量が多いと考えられがちですが、気温が高くなると太陽電池モジュールの変換効率が落ちてしまうため発電の効率は日本であれば大きな差はありません。
地域 | 日射量 | 変換効率 |
---|---|---|
寒い地域 | 低い | 高い |
暖かい地域 | 高い | 低い |
太陽電池モジュールは住宅やカーポート、工場や公共施設などあらゆる建物の屋根に設置することが可能です。最近では壁に取り付ける「壁面用モジュール」も販売されています。
また「野立て」のように何もない更地にソーラーパネルをたくさん並べることによって大規模な発電を行うことも可能になります。ただし農地として地目(土地を使う目的)が設定されている土地には、太陽光発電システムを導入することはできません。
海岸から1km以内の場所は塩害による太陽電池モジュールの故障が考えられるため、メーカーによる保証が受けられない場合があるので注意が必要です。
いろいろな場所に設置できるメリットを高める工夫
太陽光発電システムの導入を検討している土地の周辺環境を入念に調査することが大切です。特に設置予定の土地の南側に面する土地について、「用途地域」や「開発予定」などは最低限調べておくようにしましょう。
また住宅やマンション、ビルを新築し太陽光発電システムを導入する場合は、屋根の形状や広さ、屋根材の種類と勾配、建物の配置について設計担当者と入念に打ち合わせをするようにしましょう。

土地の南側が川幅の広い河川や公園である場合は、太陽光発電に有利な土地です。川や公園は都市計画が無い限り土地の形状が変わることはありません。公園に背の高い木が育たない限り、長期にわたって安定した太陽光発電ができる土地となります。
土地に住宅などを新築する場合は、土地の南側を空けて北側に建物を配置することによってよりたくさんの太陽光を集められます。また建物自体にも太陽の光が入りやすくなるので、室内が明るくなるというメリットがあります。
産業用に大規模な太陽光発電システムを導入する場合は、設置予定の土地の近くに電柱があるか確認しておくようにしましょう。
いろいろな場所に設置できるメリットのまとめ
- 太陽光発電は場所を問わず太陽の光が当たる場所であれば発電できる
- 南側の土地や建物など周辺環境を調査することが大切