メリット11.クリーンなエネルギー
太陽光発電システムはCO2などを排出しないクリーンエネルギーです。その特徴やメリットをさらに高める工夫について解説しています
クリーンなエネルギーであるというメリット
太陽光発電は火力発電とは異なり発電する過程で地球温暖化の原因となるCO2(二酸化炭素)を排出しないという特徴があります。また、SOX(硫黄酸化物)、NOX(窒素酸化物)などの大気汚染物質も発生させないので、非常にクリーンなエネルギーであるというメリットがあります。
その効果は結晶系シリコン太陽電池1kWシステムあたりで計算すると、年間で314.5kgのCO2削減となります。これをスギの木に換算すると22.5本分の植樹効果と同等になります。また、原油の削減量で計算すると1kWシステムあたり年間で252リットルのCO2削減効果となります。

参考リンク
・太陽光発電協会:公共・産業用太陽光発電システム
また原子力による発電は発電過程でCO2や汚染物質を排出しないという特徴を持っていますが、放射性物質の拡散リスクや使用済み核燃料の処理問題など、環境への影響が課題とされています。
クリーンエネルギーであるメリットを高める工夫
太陽電池モジュールによる発電はCO2を排出しませんが、夜間は発電できないというデメリットがあります。そのため夜間は火力・原子力発電所による電気エネルギー供給に頼らざるを得ない状況になっています。
電気エネルギーを溜めておくことができる蓄電池の導入が進めば、夜間も太陽光で発電したエネルギーを利用できるようになり、火力発電所への依存度が少なくなります。そうなるとより多くのCO2削減が見込めます。
また太陽電池モジュールを製造する過程でCO2が排出されるというデメリットもありますが、設置してからおよそ1年半の期間で排出したCO2量を削減できるCO2量が上回る計算となります。
製造過程のCO2量を削減するためには、太陽光発電システムによる電気エネルギーを使用することにより寄与できます。より多くの太陽光発電システムが普及することにより、さらにクリーンなエネルギーとなる可能性を秘めています。
クリーンエネルギーであるメリットのまとめ
- 太陽光発電はCO2などの温室効果ガス、SOX、NOXなどの大気汚染物質を排出しない
- 蓄電池の普及が進めばさらにクリーンな発電エネルギーとなる