コーナーモジュール
太陽電池モジュールのコーナーモジュールにはどんな特徴があるのでしょうか?設置するメリット・デメリットについて解説しています。
コーナーモジュールとは
コーナーモジュールとは、五角形の形をしている太陽電池モジュールで屋根の形に合わせて設置できるのが大きな特徴です。遠くから見ると直角三角形のような形をしていますが、実際は五角形のフレームに四角形の太陽電池セルを敷き詰めています。

国内ではSHARPと三菱電機が販売していますが、年々改良が重ねられており変換効率も高まってきています。また1枚あたりの価格も下がってきているので、屋根の種類が適合される方は導入の検討をおすすめします。
参考リンク
・シャープ(SHARP):住宅用太陽光発電システム SUNVISTA「太陽電池モジュール」
・三菱電機(MITSUBISHI):三菱住宅用太陽光発電システム「太陽電池モジュール」
コーナーモジュールのメリット
コーナーモジュールは屋根の面積を有効に活用できるというメリットがあります。日本の住宅は切妻屋根が一般的ですが、「寄棟」や「方形」などの屋根もよくある形です。下の絵のような寄棟や方形などの屋根には斜めのラインが生まれるので、斜めのラインに合わせたコーナーモジュールを活用することで発電量を増やすことができます。

また、コーナーモジュールを追加した場合でもあまり工事費用に差が生まれません。そのため太陽光発電システムにかかる費用の中で、機器にかかる費用の割合を増やすことができ、より効率的に太陽光発電システムを運営することができます。
コーナーモジュールのデメリット
コーナーモジュールのデメリットは費用対効果にあまり優れていないという点です。ただし最近では標準的な長方形の太陽電池モジュールとの差はあまり無くなってきました。
変換効率が優れていないのであまりオススメできない、という意見もありますが太陽電池セル自体の変換効率は同じです。コーナーモジュールには太陽電池を敷き詰めていない余白部分があるので、モジュール変換効率(太陽電池セルの変換効率 ÷ モジュールの面積)で計算するとセル変換効率に比べて2~3%落ちるのが通常で、太陽電池モジュール自体の性能は同じです。
またコーナーモジュールの価格も下がってきています。寄棟や方形屋根の住宅に太陽光発電システムを導入される方は、コーナーモジュールを追加する場合と追加しない場合の2通りのシミュレーションを行うようにしましょう。
コーナーモジュールのまとめ
- 五角形の形をしたモジュールに太陽電池セルを敷き詰めた太陽電池モジュール
- 寄棟や方形屋根の面積を有効に活用できるというメリットがある
- 最近では費用対効果も上がってきているので導入時にシミュレーションをしてみること